長い間、新型コロナ感染症拡大の影響で消防局の方々に来て頂いての「救命救急講習」を行うことができていませんでした。6月に、消防局の隊員さんたちに来ていただき「座学」と「実技」の講習を受けることができました。
男性や女性支援員だけではなく、調理職員さんや派遣さんにも参加してもらい、改めて「みんなで利用者さんの安全を守る」という思いを共有して学ぶ機会となりました。
7月には施設内の「高齢対策委員会」が主導しての「介護食」の研修会を行いました。管理栄養士による「咀嚼」「嚥下」の学習会をスタートに、後半では「利用者さんの気持ちになって介助を受けてみよう!」「自分たちの介助を見つめなおして考えてみよう!」をテーマに取組みました。介助を受ける職員は、実際にマヒや視覚障害のある利用者さんの状態に少しでも近づくように「ラップを貼ったゴーグルの着用」「耳栓」「4kg以上の重りの着用」などを行い、「見えづらさ」「聞こえづらさ」「動きにくさ」を感じながら研修を受けました。介助をする職員もいつになく緊張感を持って研修する機会となりました。
「みんなどうやって座ってます?」「いつも少しペースが速いかもしれないですね」「実は、介助慣れした利用者さんに合わせていただいているのかも?」など様々な気づきや思いを共有する機会となりました。
調理職員さんたちも参加しての「試食会」も行い、その後に開催されたケース会議では「〇〇さんのお茶のトロミをもう少し見直しませんか?」と議題があがりました。「安全だけではく、本人が気持ちよく飲めるトロミのあり方」を検証して、寄り添った支援へと結びつけることができました。今後も全員参加で進めていく研修として取り組んでいきます。総主任 小森