連日の猛暑が続く中、感染対策を徹底して施設内で「介護研修」を行いました。
こすもすの里では、「知的障がい者の高齢化」の課題と向き合うために2年前より「高齢化対策委員会」を立ち上げました。それ以前も、ケース会議や専門委員会で様々な課題に取り組んできましたが、「もっと各ブロックの垣根を超えて、利用者さん一人一人の様々な個別的な課題と向き合って解決できるようにしたい!」という職員一人一人の思いから、この委員会を立ち上げました。
当日は、施設とも関連の深い大学の先生を迎えて、午前中は「居室内での車いすからの移乗や安楽な体位」や「浴室での安全な介助方法」「食事介助」を利用者お一人お一人にあった「安全で安心できる介護方法」の学び直しを行いました。午後からは、基本的な介護技術の講座と共に、現場での日々の疑問や不安を質疑応答形式で先生に応えて頂きました。
この研修では、知的障がい者の方々にとっては、一般的な介護技術だけではなく、「高齢になっても知的障がいへ配慮した介護が必要」ということが再確認できました。また、利用者さんにとっても職員にとっても、安全で安心な介護技術を「個別ケースに沿って確立していくことの重要性」を学ぶことができました。「知的障がい者の高齢期は40歳代後半から」という認識は、まだまだ一般社会では、馴染みのない言葉ですが「利用者さんと共に暮らす事」が支援の中心である生活施設では、避ける事のできない問題です。これからも「学びを共有できる職場づくり」を目指して、より多くの利用者さんやその保護者のみなさんの笑顔に結びつけることができる支援に取り組んでいきたいと考えています。 総主任 小森