投稿日:2022年10月01日

日常生活の様子とコロナ感染症の課題

感染拡大の中、新型コロナウイルス感染症を取り巻く状況が少しずつ変わろうとしています。「コロナ感染症は、もう終わったんだ!」というムードだけが高まって、重度の障がい者の皆さんが直面している様々な問題が、そのままスルーされようとしています。重度の障がい者のみなさんにとって、コロナ以前より「障害特性に合わせた医療機関がないこと=なかなか入院ができない」が問題となっていました。行動障害が強く出てしまう障がい者の方なら、なおさらです。施設などとの繋がりが薄い在宅生活の方で、「うちでは無理ですわ」「後はお家で見て下さい」と言われ、ご高齢の親御さんが自宅で看病をするという話も最近ではよく聞く話です。「老老介護」「老障介護」「8050問題」など、すべて地域社会の課題ですが、これもスルーされるのでしょうか。
土曜日の今日も貝塚こすもすの里の利用者さんは、マスクをしてドライブや散歩に出かけました。帰ってきたら、手指を消毒をします。お出かけしない方は、創作活動や喫茶を楽しみます。平日で作業のある日は、空き缶つぶしや紙ちぎりも頑張っています。感染症対策とともに、皆さん一生懸命に1日1日を過ごされています。障害があっても、年をとっても安心して過ごせる。そのような日々を、一緒に積み上げています。総主任 小森